カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

ローレンス・ブロック「泥棒は深夜に徘徊する」

現時点では、バーニイ・ローデンバーシリーズの最新刊だと思います。
シリーズの10作目みたいですが、全部読んだんだっけかな?
ちゃんと順番に買っている訳ではないし、読み返したりなんだりしていると、解らなくなってくるな〜。歳のせいか?

今回はバーニイの友人にして犬の美容師のレズビアン、キャロリンも大活躍で私としては満足。
友人マーティンから美容整形医のメイプス邸に忍び込んで欲しいと依頼されるバーニイ。
たんまり儲かりそうな話に乗って、下見のために出かけます。
しかし、彼がうろついた界隈で強盗殺人が起こり
たまたま街頭の防犯カメラに写っていただけで逮捕されてしまう。
御馴染の警察官レイの早とちりとあって、すぐに釈放はされたものの
結局は偶然がいくつも重なって事件を解決させられる羽目に・・・。
と、いつものように殺人事件に巻き込まれるのはこのシリーズの定番です。
謎解きも正直言うとビミョーな感じなんですけど、そんな事は気にしないで読みましょう。
何しろ、バーニイとキャロリン、レイなどの登場人物たちの気のきいた会話がバーニイ物の持ち味。
今回も美味しく頂けます。
いつにもましてハッピーエンドというか、めでたしめでたしな解決がもたらされるしね。


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ローレンス・ブロック「泥棒は選べない」

お気に入りのシリーズ物。
バーニイ・ローデンバーシリーズの1作目です。

実は今まで読んでいなかったんだけどね。

アパートに忍び込んで机の中から小箱を盗ってくるだけで
5000ドルを支払うと云う話になんとなく乗ってしまったバーニイ。
住人はその時間は不在との情報もあり、まんまと侵入には成功。
ところが、机の中にはお目当ての小箱は入っていなかった。
当惑するバーニーの耳に、玄関のドアのかぎが開けられる音が・・・。
住人が帰って来たかと思いきや、なんと入って来たのは警察官だった。
なんとか、買収して逃げられるかと云う所で、なんとアパートの寝室で死体が発見されて・・・・。

殺人事件の容疑者?1になってしまったバーニイ。
なんとか疑いを晴らそうと四苦八苦する羽目に。
とは云っても、やはり謎解き云々よりも、小粋な会話の妙にこそ
ローレンス・ブロックの持ち味があるんだよね。
モテモテのバーニイの女性陣との会話。
馴染の警官レイとの会話。
好いんだよなぁ。
軽目のバーニイシリーズを読むと、重めのマット・スカダーシリーズが読みたくなるんだよなぁ。
スカダーシリーズの方は少なくとも全巻最低3回以上は読んでいるんだけど
何度読んでも興しろい。

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ローレンス・ブロック「泥棒は哲学で解決する」

マット・スカダーシリーズでおなじみのローレンス・ブロックの
泥棒バーニーシリーズの4作目です。

古書店の店主にして泥棒紳士であるバーニーと、
その友人にしてプードル・ファクトリーにて働く犬の美容師キャロリン(レズビアン)は
キャロリンの聞きつけた情報をもとにコルキャノン夫妻の豪邸に盗みに入るが
なんとそこは既に他の泥棒に荒らされた後だった。
それでも、壁の隠し金庫から時価50万ドル以上と云われる世界に5枚しかないコインを手に入れ
馴染の故買屋エイベルのもとへ行く二人。
しかし何と翌日、コルキャノン夫人殺害の容疑で取り調べを受けるハメになるバーニー。
さらに追い打ちをかけるように、故買屋エイベルまでもが殺害されてしまった。
いったい犯人は誰なのか?コインの行方は?
バーニーのもとへ、コインをよこせと云う怪電話までが掛かってくるが・・・・。

相変わらず、洒落た気話が楽しい。オシャレじゃなくて洒落たって云う感じが素敵だ。
ローレンス・ブロックを読むとニュー・ヨークに行きたくなる。
NYが舞台の小説や映画は枚挙に暇がないが、こんなに行ってみたいと思わせるのは
ローレンス・ブロックの作品だけだ。
マットやTJ、エレイン、ミックたちが居るNYも魅力的だが
バーニーやキャロリンが住んでいるNYも素敵だ。
そんな二人が今回巻き込まれるのは、希少価値を持つコイン。
エイベルの過去や、バーニーの恋人デニーズなどの脇役も好い味を出している。
特にラストのデニーズには驚かされるけどね(笑)。
やや謎解きとしては弱いんだけど、そんなな事はどうでもよくなる楽しさ。

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ローレンス・ブロック「殺しのパレード」

ホント、ローレンス・ブロックが好きなんだよなぁ。
いつもご紹介しているのはアル中探偵マット・スカダーシリーズなんですが、
こちらは殺し屋ケラーのシリーズ。第3巻。連作短編集です。

殺し屋と云っても、殺しの描写とかはあっさり。
殺しのプロであるケラーの、なんて云うんだろう「心の揺れ」と裏表紙の解説にはあるけど、
まさに心の揺れだなぁ。
なんか、殺し屋を描いた小説の主人公と云うと、もっと非情と云うか・・。
逆に殺し屋稼業に疑問を持って悩んだりとかね。
でも、ケラーはなんか違うんですよね。
趣味は切手収集。以前犬を飼って、散歩のために人を雇ったりしたけど
その散歩人と(もちろん女性ですけど)同棲する羽目になり、
やがて愛犬とともにケラーの許を去られてしまいます。
なんか、殺し屋らしくないんですよ兎に角。飄々としていると云うか。
そんなケラーと名コンビなのがドット。
もともとは、ケラーに殺し屋を始めさせた老人が居たのですが
現在は、その老人の許に居た女性ドット(ファーストネームなの?)が
ケラーに仕事を斡旋(殺しの場合もそう云うのかね?)しています。
この二人の会話が好いんだよなぁ。
スカダーシリーズでも、スカダーとエレイン、スカダーとTJなど、会話の妙が作品の
大きな魅力なんですが、ケラーシリーズでも好い味を出しています。
「殺しのパレード」は現在のところ、日本では最新作。と云っても2007年の発行。
巻末の訳者あとがきでは本国アメリカでは第4巻の「HIT AND RUN」について触れられています。
早く翻訳してほしいなぁ。
あ、内容に触れてませんでしたね。
今回のターゲットは、メジャーリーグで記録達成間近の選手、犬、切手蒐集家などなど。
心ならずもターゲットと友人になってしまいそうなケラー。
ターゲットは犬のはずだったのに、どんどんターゲットが増えて行くことに戸惑うケラー。などなど。
どれも、ニヤリとさせられること請け合い。

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ローレンス・ブロック「死への祈り」

久しぶりにローレンス・ブロックのマット・スカダーシリーズ。
シリーズの15作目かな。

エレインと結婚し、以前よりも落ち着いた生活を送るマット。
マンハッタンに邸宅を構えるホランダー夫妻は
演奏会から帰宅すると、強盗と鉢合わせし惨殺されます。
間もなく犯人たちの死体が見つかり、仲間割れの果てに犯人二人は死んだように見えたことから
警察も世間も事件は一件落着したものと納得したのだが。
相棒であるTJの紹介で、被害者夫妻の姪に会ったことから事件に興味を持ったマット。
調べ始めると、事件には第三者の関与を疑わせる点が。
一体何の目的で、誰が手の込んだ偽装をしたのか?

今回の犯人には一寸レクター博士の影響があるような無いような。
TJも立派な青年になっていくし、このシリーズも長いんだなぁ。
ただ単にシリーズの書き継がれてきた年数や巻数が多いだけではなくて
マットやTJらの登場人物の成長と言うか変化が感じられます。
ミックも今回はほんの少ししか登場しないのですが
オヤっと思わせられるシーンがあります。
長くファンでいる私にとっては、ニヤリとさせられます。
また、マットの二人の息子と元妻が出てきます。
事件には直接関係ないモノの、興味深いエピソードになっています。
やっぱ面白いなぁスカダーシリーズは。

えーっと、次の巻は何処にしまったかな?
たまには本棚を整理しないと、どこに何があるやら・・・。

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