カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

都築響一「独居老人スタイル」

都築響一の「独居老人スタイル」を読んでみた。

本書のまえがきによれば
「高齢者の自殺率で、いちばん多いのが三世代同居、いちばん低いのがひとり暮らし」なんですって。
なるほど・・・・・。
「いったいいつごろから、歳とってのひとり暮らし=情けない晩年、と決めつけられるようになったのだろう」
「世にはびこる独居老人への誤解と偏見をぶち壊したくて」と作者は取材を開始。
う~ん、なんでこの本を読んでみようと思ったのか自分でも謎だけど、なんか来るわ~この本。
ちなみに全部で有名無名合わせて16名が取り上げられているんですが、
多少なりとも私が知っているのは秋山祐徳太子(アーティスト)と川崎ゆきお(漫画家)の二人だけ。
川崎ゆきおはガロに載ってた漫画を読んでた。
あ、そうだ川崎ゆきおについてググっててこの本をめっけたんだった。そうだそうだ。
で秋山祐徳太子は嵐山光三郎の文章に何度か出てきたので名前を知っているだけ。
つまり本人の事は全く知らない。
そういうですね、私の知らない独居老人たちなんですが、なんかスゴイわ。
みんな勝手に好きなように生きている。
いや、好きなようにではないのかもしれないけど、
こういう生き方もあるんだな・・・。

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杉岡幸徳「奇祭」

杉岡幸徳の「奇祭」を読んでみた。
タイトル通り、日本中の奇祭を訪ねたノンフィクション。

第一章「奇妙かつ不可解な祭り」
第二章「笑の祭り」
第三章「性の祭り」
第四章「怖い祭り」
と、数々の奇祭が紹介された本。
作者と担当編集者の女性の二人の軽妙な掛け合いで、ちょっとテレビでは放送できないような
珍妙な(失礼)祭りをルポしてます。
まあ、これがとんでもない。
でもですね、とんでもない祭りもですね、その歴史を調べると
ちゃんとした意味や歴史的な必然性があったりする訳ですよ。
笑っちゃうだけでは本質を見失うと。
しっかりと笑わせて貰った上で、祭りの意義も考えてみると良いんじゃないかと思いましたね~。

ちなみにみうらじゅんも「とんまつりJAPAN」て本を出しているけど、
本書とかぶっている物件もあったように思う。是非読み比べてみたいところだ。

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佐藤健太郎「ふしぎな国道」

酷道(こくどう)って知ってますか。酷い国道のことです。
世の中にはいろんな趣味嗜好があるわけでして、まあ二郎に通うのが趣味って云うのも
一般の人から見たら充分に変なんでしょう。
道路のマニアって云うのはどうなんでしょう。
道路の何にマニア的要素があるのか、僕にはそれがそもそも解らない。
でも本書を読むと、「ああナルホド、そう云うのが面白いんだ」と納得できる。
と云うか僕の目から見ても確かにそりゃ面白いと思う。
まあ、自分が道路マニア、それも酷道マニアになるかは別ですけど。
ず~っと前にたしかタモリ倶楽部で「階段国道」とか「点線国道」を紹介していたことがあった。
ちなみに階段国道とは、文字通り歩行者用の階段が国道になっているという代物。
点線国道とは国道に指定されてはいるものの、未整備などの理由で実際には通行できない国道で
地図上で点線で表記されることが多いので、こう呼ばれる。
上記の物件は国道マニアには基本の知識で、この本でも当然紹介されている訳ですが、
世の中にはエレベーター国道なるものも存在するのを知ってましたか?
国道って一体何なのさ!?と思うこと請け合いの本書を読むと、
写真付きで不思議な国道が堪能できます。
でも首都圏にはあまり変な物件がないんだなぁ。実際に見に行くのは大変だ。

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横手慎二「スターリン 『非道の独裁者』の実像」

横手慎二の「スターリン 『非道の独裁者』の実像」を読んでみた。
中公新書っすね。
新書って普段読まないんですけどね。スターリンに興味があったものでね。
スターリンって云っても遠藤ミチロウの方じゃなくて、ソ連のスターリンです(云わずもがな)。

一般にヨシフ・スターリンとして知られるが、本名はヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・ジュガシヴィリ。
グルジア生まれのグルジア人(オセット人との説もあるそうだが)で、ロシア帝国の辺境の貧しい家庭で生まれ
神学校に入学し、新聞に詩を投稿する少年が、いかにしてヒトラーと並ぶ独裁者となったのか。
とくに彼を持ち上げるでもなく、また極悪人と決めつけるわけでもなく
たんたんとスターリンの事績をソ連崩壊後の新史料なども用いて描いていく。

新書ということもあり、掘り下げ方はさほど深くはないんですが、
色々と自分がスターリンに持っているイメージと実像との差に驚きますね。
なかなかの好著だと思います。

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北尾トロ・えのきどいちろう「みんなの山田うどん かかしの気持ちは目でわかる!」

北尾トロ・えのきどいちろう共著の「みんなの山田うどん かかしの気持ちは目でわかる!」を読んでみた。

前作「愛の山田うどん『廻ってくれ、俺の頭上で!!』」を読んで、山田うどんに初チャレンジしてみたものの
自分好みの味では無かった訳ですが、本としては大変面白くて続編も読んでみた訳です、ハイ。

前作にも劣らぬ山田うどん賛歌に満ち溢れた本でして、やはり読むと山田うどんに行きたくなる。
今回の白眉は、山田うどん全店制覇を成し遂げた人物の手記。
その人物とは岡田仲樹氏。ジロリアンにおける康太氏のような方である。
2009年9月、昼食を摂りに入った山田うどんで「全店制覇200店舗制覇チャレンジキャンペーン」
のチラシを目にした岡田氏は、300円を支払いエントリーシートを購入。
2009年9月中旬から年末にかけて山田うどん巡りをスタート。見事、全200店舗(当時)の完全制覇に成功する。
ちなみにウィキで見てみると山田の店舗数は「183店舗(2011年時点)」とある。
閉店する店舗もあり(新規開店もあるんだろうけど)、タイミングを逃すと200店舗制覇できなかった訳で、
グッドタイミングなチャレンジだったことが手記を読むと解る。
しかも目標達成のためにストイックに「たぬきそば」のみを食べ続け、1日8軒を廻るという(笑)壮絶な戦いの日々。
ちなみに康太さんは2013年の1月1日から12月31日まで365日間、毎日二郎を食べた伝説のジロリアン。
365日で食べた二郎は387杯と云う大人物な訳だが、私は野猿の二郎で一度だけご一緒したことがある。
康太さんのブログはこちら
現在はブログ更新を止めておられる訳ですが、康太さん、お元気ですか?
と、二郎の話になってしまったが、大変面白い本でしたよ。

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