カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

松岡圭祐「探偵の探偵」

松岡圭祐の「探偵の探偵」を読んでみた。
なんとなくタイトルが面白そうだったんで手に取ったんですけど、
北川景子主演でドラマになってるんですね。ふ~ん。

で、読んでみたんですけどね。どうなんすかね。
主人公の紗崎玲奈は、妹が凄惨な事件に巻き込まれ(それだけが理由では無いにしろ)
家族が崩壊した事もあって、その原因・・・とは云わないまでも遠因とは云えそうな、
犯人に情報を売っていたと思われる探偵を(探偵と云う職業も含めて)恨み、
この世から探偵を駆逐したい。
そのために須磨の経営する探偵学校に入学する玲奈。
反抗的だが能力の高い玲奈を須崎は高く評価し、
卒業後に玲奈を、やはり自身の経営する探偵社に雇い入れる。
探偵社の中で、玲奈ひとりだけの部署「対探偵課」を創設する。
要するに悪徳探偵社を相手に戦う部署な訳です。
でもって、まぁ若くて美人で陰のある玲奈が、悪徳探偵相手に大立ち回りですわ。
大立ち回りって言葉が合うでしょうねぇ。
う~ん・・・面白いですかね、コレ。
リアリティは無いし、文章も時々アレ?って感じだし・・・。
まあ、最後までは読めました。

スポンサーサイト

PageTop

朝井麻由美「『ぼっち』の歩き方」

朝井麻由美の「『ぼっち』の歩き方 魅惑のデートスポット編」を読んでみた。

朝井麻由美の云う「ぼっち」は随分と肯定的な「ぼっち」だ。
通常は「ぼっち」と云うと、否定的な雰囲気が漂う物だが、
彼女の云うところの「ぼっち」は、友達が居ない可哀相な感じでは無くて
むしろ1人の方が気楽で良いと云う肯定的な雰囲気だ。
そんな朝井が(ちなみに泉麻人の娘さんだそうで)、
数々のぼっちには敷居の高いスポットにあえて挑んだ偉大な記録集である。
ひとりでバーベキュー
ひとりでペアリング作り
ひとりでボーリング
ひとりでスイカ割り
ひとりでラブホテル
etc.
全部で18か所をひとりで訪ねたルポなんですけど、少しこじらせた感じが大変ヨロシイ。
ぜひ、続編を読みたいと思う。

PageTop

住野よる「また、同じ夢を見ていた」

住野よるの「また、同じ夢を見ていた」を読んでみた。

「君の膵臓をたべたい」でデビューした住野よる。2作目の単行本。

主人公は小学生(何年生かは出てこなかったと思うが、中学年くらいと思われる)の小柳菜ノ花。
菜ノ花は、ちぎれた尻尾の猫が友達で、近所に住む“アバズレさん”と、お菓子作りが得意な“おばあちゃん”
の二人を放課後に訪ねるのが日課。
アバズレさんとは、怪我をした猫を助けてもらって知りあう。
表札に“黒マジックで乱暴に書かれた文字”をみて、
菜ノ花が名前と勘違いして“アバズレ”さんと呼んでいる。
おばあちゃんとは、“ここらへんでは珍しい木の家がとても素敵に思えて”
“玄関をノックすると、笑顔の素敵なおばあちゃんが出てきてくれました”と、
とんでもなく危ない出会いですが、なにしろ知り合う。
さらに、アバズレさんもおばあちゃんも不在で、猫と一緒にいつもと違う道を歩いて廃墟を見つけ、
屋上でリストカットしている女子高生と知り合う。彼女の制服に「南」という刺繍があるので南さんと呼ぶ事にする。
南さんはリストカットを繰り返しているが、菜ノ花には理解できない。
南さんはノートに小説を書いていて、作家になりたいようだ。
そして学校では隣の席の桐生君。
桐生君は引っ込み思案で、授業中も絵を描いているくらいに絵が好きなんだけど、誰にも見せないようにしている。
そんな桐生君を、菜ノ花はやはり理解できずにいる。
ところが桐生君のお父さんが事件を起こしてしまい・・・。

デビュー作の「君の膵臓がたべたい」も、ちょっとですねぇ稚拙な部分が目立ったんですけど、
本作はそれがより顕著でして、読んでいていツッコミどころが多すぎて話に乗りにくい。
南さんが出てきた辺りで、アバズレさん・おばあちゃん・南さんの3人が何者か解るんですけど、
ちょっとあざといというか。
けっしてつまらなくはないし、イイ話なんだけど、アラがだいぶ目立つなぁ。
う~ん、普段本を読まない人にはこれくらいの解りやすさと云うのは魅力なのかもしれないけど、
僕としては喰いたいりないというか、2作目にしてレベル下がったなと云うのが正直な感想。
先にコッチを読んでいたら「君の膵臓をたべたい」は読まなかっただろうなぁ。

PageTop

百舌涼一「ウンメイト」

百舌涼一の「ウンメイト」を読んでみた。

主人公は表参道で働くSE。
休日出勤するために乗った半蔵門線でビッグウェーブに襲われる。
残念ながら便意のビッグウェーブの為、九段下で途中下車し、
最短距離でトイレに向かうが、何故か辿り着いた多目的トイレには
酔いつぶれた女性が寝ていた。しかも超絶美女。
理不尽にもイイ歳しておもらししてしまった主人公は、問答無用で「ゲーリー」と命名され、
ナタリーと名乗る美女の高級マンションでシャワーを(なにしろお漏らししたからね)借りる羽目に。
シャワーのお礼に「運命の人」を探す手伝いを命じられるゲーリー。
ナタリーは酒を飲むと、その間の記憶が一切なくなる「ノン・メモリー」なので、
行きつけのバーで、運命の人が現れても憶えていられない。
なので、ゲーリーに外部記憶装置として憶えておけとのご命令。
う~ん高飛車な女だなぁ。
なんだかんだで、ぶつぶつ云いながらもナタリーの指示に従うゲーリー。
バーには、随分と変わった人物たちがやってくるんですけど、ナタリーの運命の人は誰なのか。


一応ミステリーなんでしょうねぇ。
映画「レオン」からゲーリー(ゲイリー・オールドマン)とナタリー(ナタリー・ポートマン)は来ている訳です。
でもって、このレオンが後半に効いてくる。
「ノン・メモリー」も効果的。ちょっとご都合主義的だけれども。
わりと短めの章がトントンと続いて一挙に大団円に続きまして、長からず短からずで
けっこう面白かったのです。
なんかヘンリー・スレッサーの「怪盗ルビイ・マーチンスン」みたいな雰囲気だなぁ
と思って読んでたんですが、
読み終わると、ちょっと万城目学っぽい感じもするなぁと。
なにしろ気軽に読めて面白くおススメです。

PageTop

髙橋大輔「命を救った道具たち」

髙橋大輔の「命を救った道具たち」を読んでみた。

髙橋大輔(「たか」は梯子の髙)は探検家・作家で、
ロビンソン・クルーソーのモデルとなった人物の、実際の住居跡なんかを発見したりした人。
実際に当人が愛用している、探検旅行に持っていく道具などの中から
45点を紹介したエッセイ。
サハラ砂漠で野犬に襲われたときに役だったミニマグライト。
銀座にある梅林と云う店の箸袋(コレはお守りと云うか縁起担ぎの品)。
国際航空遭難信号を発するブライトリングの腕時計(幸いなことに信号を発した事はない)。
などの品々が紹介される。
僕はアウトドアとか大の苦手なんで、こう云った物を使う機会はないと思うんだけど、
どれもこれもが魅力的な品に写る。

PageTop