カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

マックス・ブルックス「ワールド・ウォー・Z」

マックス・ブルックスの「ワールド・ウォー・ゼット」を読んでみた.

ブラッド・ピットの制作・主演で映画にもなっているが、まだ観ていない。
もっとも、だいぶ原作とは違う話になっているようだけれども。

作者のマックス・ブルックスは映画監督のメル・ブルックスの息子。
マックスは「ゾンビサバイバルガイド」で作家デビュー。
本作「ワールド・ウォー・Z」で長編小説デビュー。

ゾンビ戦争後に、世界各国で生き残った人々にインタビューしたものをまとめたもの・・・・・
・・・・と云う体裁の小説なんですが、きわめてリアリティーのある出来になっています。
中国の辺境で疫病として発生したゾンビ。
あっという間に世界中に蔓延したゾンビに、人々は様々な反応をする。
隠蔽しようとしたり、ワクチンと称して効きもしない薬を売って大儲けしたり。
あっという間に世界中に蔓延するゾンビ。
少数ではあるが的確にゾンビに対応した人たちもいる。
そしてやがて人類は何とかゾンビに打ち勝った。
それは大きな代償を伴うものだったし、現在も戦いは続いている。
う~ん、面白い。
各シーンで勿体ないぐらいにアイデアがぶち込まれていて、
全く飽きさせない。
大変面白かったので映画も観てみよう。

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ギレルモ・デル・トロ「永遠の夜」

ギレルモ・デル・トロ&チャック・ホーガンのストレインシリーズの第3部「永遠の夜」。
文庫で上下巻です。

運命の日から2年。
老セトラキアン教授は亡くなり、イーフの息子ザックは吸血鬼たちに連れ去られ、
そして、世界は文字通り闇に包まれた。
日光を苦手とする吸血鬼たちだが、マスターの用意周到な計画により
日中のほんのわずかな時間に陽光が弱弱しく差す時間帯以外は、夜の帳が降りたままだ。
息子を奪われたイーフは、ザックを奪い返す以外の事には関心が無いが、
元害獣駆除業者のフェット、イーフの元部下にして元恋人ノーラ、
元メキシコ系ギャングのガスを中心としたレジスタンスのメンバーたちは
吸血鬼たちを倒すために戦い続けている。
セトラキアンからフェットに託された古文書「オーキッド・ルーメン」には
マスターを倒す秘密が隠されているはずなのだが、フェット達には解読できない。
そんな中、解読に名乗りを上げたのは誰あろう、マスターの息子であるザ・ボーンことミスター・クインライン。
マスターとザック、イーフとザ・ボーン。父子が両陣営に分かれて戦う。

シリーズ完結編。
う~ん面白いっちゃ面白いんだけど、やはり話を大きくしすぎた感がある。
ここまで広げないで決着をつければ良かったのにな~。

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ブッツァーティ「タタール人の砂漠」

ブッツァーティの「タタール人の砂漠」を読んでみた。
ブッツァーティは短編集「神を見た犬」が結構面白かった記憶があるが、こちらは長編。

主人公ジョバンニ・ドローゴは中尉として任官し、
最初の任地であるバスティアーニ砦へと向かう。
ようやく将校になったドローゴだったが、
辿り着いた砦での日々は、いつ来るかもわからない敵をただ待つだけの毎日。
徐々に擦り減っていくドローゴ。
ただ、じっと待つ。
いつしか歳月は流れて・・・・。

「神を見た犬」と比べて結構重い小説でした。

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スティーヴン・キング「1922」

スティーヴン・キングの「1922」を読んでみた。
4編の作品を収録した「Full Dark,No Stars」の内、
「1922」と「公正な取引」の2編を収録している。

表題作「1922」は短めの長編といった分量で、1922年のアメリカの田舎町が舞台。
農場主ウィルフレッドが自分の過去を手紙に綴る。
農場を売る売らないで妻と揉めるウィルフレッドは、1人息子を巻き込む形で解決策を見出すんですが
コレが、不幸というか、崩壊の始まりで。
どんどん坂を転がり落ちるように崩壊していくウィルフレッドの人生。
当然、巻き込まれた息子ヘンリーも転落の一途をたどる。
読んでいて辛い話です。ボニーとクライドというか・・・。

やや短めの「公正な取引」の主人公ストリーターは癌だと診断された。
余命幾ばくもなく、たびたび嘔吐の発作にも見舞われる。
たまたま嘔吐しようと車を停めたところ、目についたのは「公正な延長」という看板。
「延長」って?
店主のエルビッド(ELVID)は対価と引き換えに、「公正な延長」を売ると云う。
何でも延長できるが、お前には寿命の延長を売ってやると云う。
お代は金。
そしてもう一つ、「延長した分」の「重さ」を押しつける、お前の憎んでいる相手を指名しろと。
ストリーターの選んだのは小学校時代からの親友。
はたして、本当に「延長」されるのか・・・・。

どちらも面白かったんですが、「公正な取引」の方が好みかな。

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ギレルモ・デル・トロ「暗黒のメルトダウン」

「ストレイン」シリーズの2作目「暗黒のメルトダウン」を読んでみた。
前作に引き続きギレルモ・デル・トロとチャック・ホーガンの共作。
ちなみに1作目の「ザ・ストレイン」は文庫化にあたり「沈黙のエクリプス」と改題されている。

前作からの善玉メンバー達は、
CDCのカナリア・プロジェクトのリーダーであったイーフは、今や指名手配中。
頼みの綱の吸血鬼ハンター老セトラキアン教授は、老齢ゆえに息も絶え絶え。
有害生物駆除業者のフェットは水を得た魚の様に、吸血鬼退治に順応。
イーフの息子ザックは、今や吸血鬼となった母ケリー(イーフの元妻)に狙われている。
一方、マスターを頂点とする吸血鬼たちは、ニュー・ヨークをはじめ世界を席巻。
ところが、吸血鬼の長老たち(マスターもその一員だった訳だが)は、マスターと対立。
敵の敵は味方ではなくても同盟者にはなれると、セトラキアンと手を結び
ある物を手に入れようとする。はたして起死回生の一手となるのか?
元プロレスラーのアンヘルと、一作目でも登場したNYのチンピラのガスたちも参戦。
なかなか盛り上がる2作目でした。
なんかマンガチックだなぁ。

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