カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

松岡圭祐「探偵の探偵」

松岡圭祐の「探偵の探偵」を読んでみた。
なんとなくタイトルが面白そうだったんで手に取ったんですけど、
北川景子主演でドラマになってるんですね。ふ~ん。

で、読んでみたんですけどね。どうなんすかね。
主人公の紗崎玲奈は、妹が凄惨な事件に巻き込まれ(それだけが理由では無いにしろ)
家族が崩壊した事もあって、その原因・・・とは云わないまでも遠因とは云えそうな、
犯人に情報を売っていたと思われる探偵を(探偵と云う職業も含めて)恨み、
この世から探偵を駆逐したい。
そのために須磨の経営する探偵学校に入学する玲奈。
反抗的だが能力の高い玲奈を須崎は高く評価し、
卒業後に玲奈を、やはり自身の経営する探偵社に雇い入れる。
探偵社の中で、玲奈ひとりだけの部署「対探偵課」を創設する。
要するに悪徳探偵社を相手に戦う部署な訳です。
でもって、まぁ若くて美人で陰のある玲奈が、悪徳探偵相手に大立ち回りですわ。
大立ち回りって言葉が合うでしょうねぇ。
う~ん・・・面白いですかね、コレ。
リアリティは無いし、文章も時々アレ?って感じだし・・・。
まあ、最後までは読めました。

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百舌涼一「ウンメイト」

百舌涼一の「ウンメイト」を読んでみた。

主人公は表参道で働くSE。
休日出勤するために乗った半蔵門線でビッグウェーブに襲われる。
残念ながら便意のビッグウェーブの為、九段下で途中下車し、
最短距離でトイレに向かうが、何故か辿り着いた多目的トイレには
酔いつぶれた女性が寝ていた。しかも超絶美女。
理不尽にもイイ歳しておもらししてしまった主人公は、問答無用で「ゲーリー」と命名され、
ナタリーと名乗る美女の高級マンションでシャワーを(なにしろお漏らししたからね)借りる羽目に。
シャワーのお礼に「運命の人」を探す手伝いを命じられるゲーリー。
ナタリーは酒を飲むと、その間の記憶が一切なくなる「ノン・メモリー」なので、
行きつけのバーで、運命の人が現れても憶えていられない。
なので、ゲーリーに外部記憶装置として憶えておけとのご命令。
う~ん高飛車な女だなぁ。
なんだかんだで、ぶつぶつ云いながらもナタリーの指示に従うゲーリー。
バーには、随分と変わった人物たちがやってくるんですけど、ナタリーの運命の人は誰なのか。


一応ミステリーなんでしょうねぇ。
映画「レオン」からゲーリー(ゲイリー・オールドマン)とナタリー(ナタリー・ポートマン)は来ている訳です。
でもって、このレオンが後半に効いてくる。
「ノン・メモリー」も効果的。ちょっとご都合主義的だけれども。
わりと短めの章がトントンと続いて一挙に大団円に続きまして、長からず短からずで
けっこう面白かったのです。
なんかヘンリー・スレッサーの「怪盗ルビイ・マーチンスン」みたいな雰囲気だなぁ
と思って読んでたんですが、
読み終わると、ちょっと万城目学っぽい感じもするなぁと。
なにしろ気軽に読めて面白くおススメです。

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高野和明「13階段」

高野和明の「13階段」を読んでみた。
江戸川乱歩賞受賞作(2001年)で、映画化もされて、当時話題になったのを覚えている。
でも読むのは初めて。映画も観てないし。

傷害致死で2年間服役し、仮釈放で松山刑務所から東京へ戻ってきた純一は
自分の事件の為に、家族がどんなに困窮しているかを思い知らされる。
そんな純一の許へ、松山刑務所の刑務官南郷が訪れる。
南郷は、10年前に千葉県中湊郡で起きた殺人事件の犯人とされる死刑囚樹原の冤罪を晴らす為に
純一に一緒の調査をして欲しいと云うのだ。
樹原はバイクの事故を起こして倒れているところを偶然発見され、
その事故がもとで殺人事件が発覚。状況から犯人とされた。
がしかし、樹原本人はバイク事故の前後の記憶を失っており(!)、自分が犯人かどうか
本人も判らないと云う奇妙な状況。
ある篤志家が、樹原の無罪を証明して欲しいと調査を依頼してきたらしいのだが
なぜ刑務官(退職するんだけど)が、元服役囚とコンビを組むことになるのか?
さらに、純一は殺人事件のあった中湊郡に過去に因縁があり、
ストーリーが進むと、これが効いてくる。

これがデビュー作とは思えない完成度で、江戸川乱歩賞受賞は伊達じゃないと感心。
読んでいて宮部みゆきを思い浮かべましたね。

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「ビブリア古書堂の事件手帖6 栞子さんと巡るさだめ」

「ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~」を読んでみた。

今回は長編になってまして、太宰治がテーマと云うか。
第1章「走れメロス」
第2章「駆け込み訴え」
第3章「晩年」
太宰の作品とストーリーがちゃんとリンクしていて高評価なんですが
相変わらず栞子の母である智恵子の影がチラチラとしてましてですね、個人的には疳に障る訳です。
でもって、栞子と大輔のルーツって云うんですかね、過去の因縁って云うんですかね、
その辺がなんと云うかイヤな感じな訳です。
ストーリー的には太宰の「晩年」の古書を手に入れるために、栞子に怪我までさせた田中が保釈され、
今度は依頼人として、あの「晩年」とは別の「晩年」を手に入れて欲しいと云う。
しぶしぶと依頼を受ける栞子と大輔。でも調査をしていくと意外な事実が山のように出てくる。
栞子と大輔の恋愛も一応進展しているのが微笑ましい。

個人的には太宰の作品の中では「走れメロス」って好きじゃないんだけどなぁ。

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「ビブリア古書堂の事件手帖5 栞子さんとつながりの時」

うpするのを忘れてた。6巻を読んだので慌ててうp。

三上延の「ビブリア古書堂の事件手帖5 栞子さんとつながりの時」を読んでみた。

「返事を聞かせてもらえますか、先月の」
栞子の母である智恵子がねぇ。読んでてムカつくキャラなんですが、今回も重要な役回りです。
交際を申し込んだ大輔に対して、栞子は返事を待って欲しいと告げる。
栞子は大輔の告白に答える前に、どうしても母智恵子に会って確かめたいことがあった。

なんとなく気詰まりな二人の前に、またしても本を巡る謎が持ち込まれる。
今回取り上げられるのは
リチャード・ブローティガンの「愛のゆくえ」
雑誌「彷書月刊」
手塚治虫「ブラック・ジャック」
寺山修司「われに五月を」

ブローティガン!

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