カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

畠中恵「若様組まいる」

畠中恵の「若様組まいる」読んでみました。
おお、マズッた。これは「アイスクリン強し」の前日譚じゃないですか。
まだ「アイスクリン強し」読んでないんだよね。クゥ・・。

「世が世なら云々」ってよくある台詞だけど、
若様組の面々は、まさに世が世なら若様として何の心配も無かったハズの大旗本の息子たち。
しかし時は明治20年、主人公の若様たちは旗本の家に生まれるも、明治維新後の日本では元朝敵の側。
やむなく、本編の主人公であり若様達の大将格の長瀬は、巡査の試験を受けてみようかと決心する。
結局若様達8人全員が巡査の採用試験を受け、なんとか合格。
晴れて巡査教習所の生徒となったのだが
生徒の中には薩摩出身の官軍側の子弟や
平民組、静岡組(維新後に徳川家について静岡に移った旗本達の子弟)などがおり
それぞれが反目し合っている始末。
おまけに、あからさまなエコ贔屓をする教師もいたりと苦労が絶えない。
そんな中、射撃の教習中に暴発事件が起こるが、その裏には・・・・。

という感じでなかなか面白かったです。
謎解き的な面では弱いけれども、そういう方向の作品ではないんでしょう。
妖し達の登場するしゃばけシリーズではなくて、名主の跡取り息子の麻之助シリーズ(「まんまこと」ほか)の方向ですね。
ちょっと残念なのは若様組のメンバーですね。
主人公の長瀬と、若様組の友人であり外国人居留地で西洋菓子職人を目指している真次郎以外がねぇ。
厭なキャラだとかじゃなくて、キャラが薄すぎて居るんだか居ないんだか分からない。
「アイスクリン強し」の方だとどうなんでしょうか?
未読だから何とも云えないんですけれども、少なくとも「若様組まいる」を読んだだけだと
ちょっと他のメンバーは不要なんじゃないかと。
そういう意味では、古泉商会のお嬢様である沙羅や、福田の恋人である百合も薄い感じが否めない。
「アイスクリン強し」の方ではそれぞれ活躍するんでしょうか?
という事で順番が逆になってしまいましたが「アイスクリン強し」を読んでみよう。

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