カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

押井守「ゾンビ日記」

押井守の作品だが映画ではない。押井守の小説「ゾンビ日記」を読んでみた。

まずはタイトルが素晴らしい。「ゾンビ日記」というタイトルの、そこはかとなくマヌケで哀れな感じが好い。

朝は生ジュースからスタート。続いてトイレ、筋トレ・ストレッチ、シャワー。
更に朝食を摂り、弁当の支度。
主人公には毎日の日課がある。それを淡々とこなしていく日々。
ただ1人生き残った人間として、ゾンビを狙撃しに出掛けると云う日課。
恵比寿駅にほど近い、明治通りに面した雑居ビルへと毎日出勤し、自分で決めたルールに従い
「生者」の義務として、日々の務めとして「死者」を葬り続ける。
よくあるゾンビモノと違って、本作のゾンビたちは、ただ歩きまわるだけ。
とくに人に襲いかかるとかの敵対行為を行う訳ではない。
なんだけど、主人公は自分の信条に従い、死者を葬ることに日々を過ごしている。
そんな日常が淡々と独白の形で綴られる。
狙撃の技術や、銃のメンテナンスに関する話し、移動に関する心得、食事と云った彼の日常の合間に
彼の心情が吐露され、世界に何が起きたのかが断片的に語られる。
面白いっちゃぁ面白いけど、変化のないストーリーだなと読み進むと、
彼の日常を壊す闖入者が登場。一変する世界。

映画で造るとすると30分位の短編向きかねぇ。
引用が多いのが気にはなるが、意外と面白かった。

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