カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

大岡昇平「野火」

大岡昇平の「野火」を読んでみた。
実は本作を読むのは二度目。小学生の時に読んだ記憶がある。


応召しフィリッピンに送られた田村一等兵は、レイテ島に上陸して間もなく喀血し
中隊から放り出される。
野戦病院に入るも、持参した食料が尽きると、やはり放り出される。
「役に立たねえ兵隊を、飼っとく余裕はねえ」
「どうでも入れてくんなかったら―――死ぬんだよ。手榴弾は無駄に受領してるんじゃねえぞ。
それが今じゃお前のたった一つの御奉公だ」
居場所を無くした田村は、同じく捨てられた傷病兵に加わるが
砲撃に追われ、レイテの山中を一人彷徨する。
教会の十字架に惹かれた田村は、危険を顧みずに村に向うが、村は略奪され無人であった。
しかし、偶然にも戻ってきた村人に見つかってしまい射殺してしまう。
初めての殺人に苦悩する村田は、やがて尻の肉をえぐられた日本兵の死体を目にする。
やがて野戦病院で出会った日本兵と再会し、「猿の干し肉」を分けてもらうが・・・・。
「猿の干し肉」って?猿なんかちっとも見かけないのに・・・・。

重い。重いよこの小説は。でも一度は読むべきだな。

人肉嗜食を扱った作品といえば本作の他にも武田泰淳の「ひかりごけ」が有名だが、
残念ながら私は映画を観ただけで原作は読んでいない。

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