カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

ユベール・マンガレリ「四人の兵士」

フランスの作家ユベール・マンガレリの作品。
この人の作品は初めて。書評を読んで面白そうだったので。

訳者あとがきによると1919年と云う設定です。
ロシア赤軍の四人の兵士の日常。
兵士の日常と云っても戦闘シーンはラスト近くまでありません。
越冬のために森の中で小屋を建てて暮らす。
四人は同じ中隊に所属しているんですが、その中でも仲の良い4人は
言葉には出さないものの、何かしらの絆で結ばれています。
悲惨な冬を(同じ中隊の仲間の多くが狩りに行って凍死したり、小屋の火事で死んだり)過ごしますが、
その辺のことについては語り手である兵士ベニヤは詳しくは述べません。
冬が終わり森を後にして他の野営地に移ると、今度はテントを建てて暮らすことに。
中隊の他の者に知られないように、4人はある場所を秘密にしています。
4人は沼を見つけ、其処を聖地のように大事にしていて誰にも知られないようにしているのです。
いつかは戦闘が始まるであろうことは判っている訳ですが、
つかの間の休息時間を送る兵士たち。
野営地を抜けて沼で洗濯やサイコロ賭博に興じる4人。
脆いけれど、4人にとっては一瞬一瞬が大事な時なんです。
やがて、5人目の少年兵が加わり・・・

儚く脆い、束の間の時間を過ごす4人の兵士たち。
好い作品でした。
他にも邦訳があるようなので読んでみたいですね。
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