カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

アルフレッド・ベスター「虎よ、虎よ!」

アルフレッド・ベスターの「虎よ、虎よ!」を読んでみた。
名作と名高い「虎よ、虎よ!」ですが、発表は1956年。
あまりにも有名な作品なんですが、逆に手に取らないって奴の典型で
昔から知ってはいましたが、今回初読です。
コレは面白かったですねぇ。

ジョウントと呼ばれるテレポテーションによって、
人々が様々な場所(ただし色々と制限があるので何処にでも行ける訳ではない。コレがストーリ上も重要なポイントになる)に
瞬時に移動できるようになった25世紀。
人類は太陽系全域に住むようになっていたが、外衛星同盟と内惑星連合軍と分かれて戦争状態。
主人公のフォイルは宇宙船ノーマッドの乗組員であったが、外衛星同盟の攻撃を受けて船は大破。
唯一の生き残りであったフォイルは、6か月の間、気密ロッカーで何とか命を繋いでいた。
宇宙空間をジョウント出来ないという設定がココで活きてきます。
ジョウントで脱出できないので、ただひたすら救難信号を出して、救助されるのを待つしかないフォイル。
そこへ救いの手が現れる。
同じ会社の宇宙船ヴォーガが、ノーマッドに気が付いて接近してきたのだ。
しかし、何故かヴォーガはノーマッドを見捨てて立ち去ってしまう。
怒り狂うフォイル。
「きさまはおれを見すてたな」「《ヴォーガ》、おれはきさまを徹底的に殺戮してやるぞ」
復讐の鬼と化したフォイルは何とか船を動かす事に成功。
ただし辿り着いた先に待ち受けていたのは、アステロイド・ベルト(小惑星帯)に住む
科学人と自称する奇怪な一団だった。
科学人によって異様な虎の刺青を顔面に施されたフォイルは、地球に帰還したが・・・・。
この時点でまだ文庫の50ページですよ。
異常なまでに盛りだくさんなアイディア。
ちょっと勿体ないぐらいのアイディアが詰め込まれた作品です。
なにしろ古い作品なので、翻訳も古いし、ツッコミどころも結構あるんですけど、
グイグイと読ませます。これを未読だったのは迂闊だったわ。
加速装置(「サイボーグ009」の009こと島村ジョーが有名。
詳しくはWikiを読むとH・G・ウェルズの加速剤なども記載されていて興味深い)などのアイディアも凄い。
お薦めです。
ちなみに、本作を読んでいて、自分が雰囲気が近いなぁと思ったのは
リチャード・モーガンの「オルタード・カーボン」ですかねぇ。雰囲気がね。
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