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カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖4~栞子さんと二つの顔~」

三上延の「ビブリア古書堂の事件手帖4~栞子さんと二つの顔~」を読んでみた。

本作は3巻までと違って長編作品になってます。
テーマは江戸川乱歩の作品たち。
第1章「孤島の鬼」、第2章「少年探偵団」、第3章「押絵と旅する男」となってます。
乱歩って読んでない本が多いんだよなぁと思いつつ読み進む。
大輔と栞子の関係は進んでいるような進んでいないような、ま、ラノベらしいと云えばらしい訳で。
“珍しい古書に関する特別な相談”という依頼を受けて向った先には、栞子曰く
「乱歩が生前に出版した大人向けの著書は全部揃っているようです
・・・・・作品が掲載されていた雑誌のバックナンバーも含めて」という大コレクションが。
依頼主の女性は、え~っとなんと云うんでしょうか、さる資産家の男性にお世話になっていたと。
その男性が亡くなり、蔵書と共に鍵とダイヤルと暗証文字の3重ロックの金庫を引き継いだと。
暗証文字を推理して金庫を開けてくれれば、ビブリア古書店にこの蔵書を任せたいと。
そういう依頼だったんですね。ナルホド。
さて、栞子は金庫の謎を解けるのか。

今回は、結構新展開があります。
とうとう栞子の母智恵子が、栞子と大輔の前に姿を現します。
そして、以前から栞子たちに敵意を向けるヒトリ書房の店主でしたが、
智恵子とヒトリ書房との確執の原因が明かされます。ナルホド、そりゃ嫌われるよね。
う~ん、智恵子を今後作者はどうするのか気になるなぁ。
ここまで厭な人物に描いちゃうと、よっぽど劇的な事が無いと栞子たちと和解って出来ないと思うんだけど。
ま、和解しないでも構わないというか、その方が望ましく思えるほどの厭な人物。
ちなみに、作品としては今までで一番面白いと思う。

もうすぐ5巻が出るんだよな~。
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