カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

京極夏彦「書楼弔堂 破曉」

京極夏彦の「書楼弔堂 破曉」を読んでみた。

タイトルは「しょろうとむらいどう はぎょう」って読む訳ですが
書楼という言葉は浅学にして聞いたことがないが、物語の舞台である本屋の建物が
「三階建ての、燈台みたいな変梃な建物」なので、多分作者の造語であろうか。
しかし本屋の名前が「弔堂」とは。

三階建ての本屋には整然とそして所狭しと本が並ぶ。
「役者絵芝居絵、春画に瓦版、雑誌も新聞も」ある。
日本橋の丸善よりも敷地は遥かに狭いが、
本の数は弔堂の方が多いかもしれないと語り手である高遠は思う。
高遠は旗本の息子。
元服前に御一新を迎え、武士との自覚も持たないまま明治の世になり、
でもそこそこ大身の旗本だったんでしょう、母と妹、妻と幼い娘を屋敷に残し
自分は郊外に隠棲して、ぶらぶらと本ばかり読んで過ごしている。
そんな彼がふとしたきっかけで知ったのが書楼弔堂。
弔堂店主曰く、人はたった一冊の本を求めて数多の本を読むのだ。
高遠はなんとはなしに弔堂に通ううち、その一冊を求める様々な客と邂逅する。
京極堂シリーズと相通じるものがあって、ひねりも効いていてなかなか面白い。

しかし、京極堂シリーズの新刊はいつ出るんだ!?
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