カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

マーク・プライヤー「古書店主」

マーク・プライヤーの「古書店主」を読んでみた。

主人公ヒューゴーは、在仏アメリカ大使館の外交保安部長で元FBI。
休暇の初日、ヒューゴーは友人でもあるブキニスト(古書露天商)のマックスを訪ねる。
マックスから2冊の本を薦められて購入。
アガサ・クリスティのエルキュール・ポアロものの初版本と、
アルチュール・ランボーの「地獄の季節」。
ところが・・・・、支払いに訪れたヒューゴーの目の前でマックスは拉致される。
当然警察がやってくるものの、担当刑事はなぜか捜査する気がない。
さらにヒューゴーが件の2冊を古書店に持ち込むと、
マックスが初版本じゃないよと念を押していたはずの「地獄の季節」が、
初版本しかもポール・ヴェルレーヌへ宛てたサイン入りという稀覯本と知れる。
なんか罠としかおもえないんですけど・・・・と読んでて心配になるくらい簡単に、
警察担当の新聞記者の美女クラウディアと知り合い協力を取り付け、
更に元CIA局員の旧友トムの協力のもと、個人的にマックス拉致事件の捜査を始めるヒューゴー。

正直に言うと、マックスから古書を購入した時点で、なんだかなぁと思った。
で、マックス拉致の時点でも、え~なんですか~と思った。
更に、アメリカに居る元妻に電話した時点でも、うわテキトー過ぎと思った。
なんかハリボテ過ぎる。随分とテキトーな展開だわ~。
この時点で40ページを過ぎた程度。
で、この直後に古書店に、マックスから購入した本を持ち込み、オークションで売っちゃって欲しいんだけど・・・って?
全然意味が解らないよ。
友人マックスから買った本であり、更に本を売った当人のマックスが目の前で拉致されて、
しかも自分からその事件に首を突っ込もうって云う元FBI捜査官が、
もしかしたら証拠物件になるかもしれない、もしかしたら拉致の原因かもしれない、
もしかしたらマックスからのメッセージ的なものかもしれない、
そんな本を!たいして調べもせずに!「これ初版本です、お宝です」と古書店主に告げられたにも拘らず、
即断で縁起悪いから売りたいって!?意味が解らない。
その他、美味しい材料は揃っている。なのに全て尻つぼみというか・・・・。
特にトムの存在は読んでいて期待させられる。でも人物描写は薄っぺらく、
謎の人物と云うよりも、作者が作り込めなかっただけの人物という感じが否めない。
敵役も悪そうな奴だな~であって、悪い奴である描写はほぼ皆無。
勿体ないなぁと云うのが全部読んでの感想。つまらなくは無いんだよなぁ。
色々盛り込んで、面白くなる材料は揃えたのに、適当に調理しちゃって、
そこそこ食べられるね~のレベルで終っちゃったて云うのかなぁ。
一応処女作とのことで、今後に期待したいって感じですかねぇ。

しかし、ランボーの「地獄の季節」を全く解っていない作者は文学に向いていない気がする。
もしくは、ヒューゴーは芸術の全く解らないバカである!と作者は云いたいのだろうか?

そんなことを考えながらケーキを食べる。
セ・ラ・セゾンのマルジョーレヌ
9-14 001
レストラン「ピラミッド」のスペシャリテとして有名。たいへん美味しい。

9-14 002
いちじくショートケーキ

9-14 003
メロンスープ

9-14 004
桃ショートケーキ

どれも美味しい。秋のフルーツを堪能。

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