カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

丸谷才一「猫のつもりが虎」

丸谷才一先生です。なんか先生って付けたくなるんですよね。丸谷先生には。
エッセイ集です。小説も丸谷先生は素晴らしいんですが、エッセイの方も大変面白いし、興しろい。

丸谷先生は最初は「長距離走者の孤独」アラン・シリトーを読んだんですよ。
で、大変感動しまして、ロックな魂を感じたんですけど
その後、嵐山光三郎の「口笛の歌が聴こえる 」(嵐山の大学時代の英語教授として登場)を読みまして
ふーん作家なんだぁ、じゃあ読んでみようかと。
たぶん小説で最初に読んだのは「樹影譚」かなぁ。
「エホバの顔を避けて」なんかも好きですけどね。
で、エッセイも読んでみたんですけど、なんて云うんだろう?
軽妙洒脱というか、上手いんですよね。
こう云うのがエッセイの芸なんだなと感心させられる。
軽いマクラから入って、あれっと思う間もなく綺麗に落とす。上手いなぁ。
面白いうえに、腕前に感心させられ、尚且つ色々と勉強させられると云う
私にとってはエッセイと云えば丸谷先生か伊丹さん(伊丹十三には、つい“さん”付けしてしまう)ですね。

今回も、「ベルトの研究」とか「グレタ・ガルボの足の太さ」とか「ルイス・フロイスと米食」とか
カタイんだかヤワラカイんだか、判らないテーマでその芸を見せてくれます。
ただし、90年代前半の作品ばかりなので、やや話題が古い(大洋ホエールズなんか出てきますし)のが残念。
まあ、古びない話題も多いんですけどね。
名コンビである和田誠の挿絵も楽しめます。
関連記事
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する