カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

J・L・ボルヘス「汚辱の世界史」

ホルヘ・ルイス・ボルヘスの「汚辱の世界史」を読んでみた。
ボルヘスの「悪党列伝」を文庫化に当たって改題したもので、ボルヘスの最初の短編集。
もっともボルヘスは長編は書かなかったから、短編集なのは当たり前か・・・。

なるべく世界中の悪党をピックアップしようという意図があったらしく、
中国の女海賊鄭夫人や、日本の吉良上野介なども取り上げられているが、
私はビル・ハリガン(ビリー・ザ・キッドの事なり)と吉良上野介以外の悪党たちは名前も知らない。
ボルヘスは、史実もしくは原話にひとひねり加えているようだが、
吉良上野介にしても、いくつかの映画版(そもそも忠臣蔵は史実をもとにしたフィクションな訳だしね)と
杉浦日向子の漫画(こちらはしっかりと考証したものだと思われるが)でしか
吉良を知らないので、原資料からボルヘスがどのように捻りを加えたのか解らない。
正直読んでいて、あまりボルヘスらしさ感じなかったし、若書きと云うか稚拙な感がある。
まあ、ボルヘスのファンは読んでおいたほうが良いという程度かなぁ。
関連記事
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する