カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

中島敦「山月記・李陵 他九篇」

中島敦の「山月記・李陵 他九篇」を読んでみた。岩波文庫版ね。
収録作は
李陵、弟子、名人伝、山月記、文字禍、悟浄出世、悟浄歎異、環礁、牛人、狼疾記、斗南先生。

「李陵」や「山月記」を読んだことのない人は居ない(夜空と小鷹も習ってたしね)だろうし
ちょっと読書好きであれば「弟子」「名人伝」あたりも読んだことがあるでしょう。
久しぶりに読んだけど、「李陵」「山月記」はほんとに素晴らしい。
文章もいいし、ストーリーもいい。

でもって、お目当ては実は読んだことのなかった「悟浄出世」と「悟浄歎異」。
西遊記の沙悟浄が主人公の2編。
本家の西遊記では影が薄い沙悟浄ですが、中島敦が描くとこうなるのか。
今まで読んだことがなかったんだけど、これは大変面白い。
沙悟浄視点で三蔵法師、孫悟空、猪八戒を見るとこう見えるのか・・・・。
中島自身は「僕のファウストにする意気込み」と知人への手紙に書いていて、
この短編二編だけではなく畢生の大作とすべく構想していたようで、中島の夭折が悔やまれる。
ホント若くして(33歳没)亡くなったんだよね。

久しぶりに中島敦を読んだが、大変良かった。未読の方には強くおススメしたい。
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