カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

ヘレン・マクロイ「逃げる幻」

ヘレン・マクロイの「逃げる幻」を読んでみた。
ヘレン・マクロイは1904年生まれ、1994年没のアメリカの女性作家。
今まで全く知らなかったんだけど。コレは読んでみて良かった。

1945年ドイツ敗戦後のスコットランドが舞台。
スコットランドのハイランド地方を、休暇で訪れた元精神科医にして米軍の予備役大尉のダンパー。
ダンパー大尉は飛行機でネス卿と一緒になる。
偶然にもダンパー大尉の宿泊先はネス卿の領地内で、しかもネス卿は当地の警察本部長だと云う。
ダンパーは極秘に非公式な任務を帯びていたが、現地で少年の家で騒動に巻き込まれることになる。
ハイランドのムア(荒地のこと)で、魔法のように姿を消す家出少年。
何不自由のない家庭から、少年が家出を繰り返すのはなぜか?
やがて、少年の家庭教師であるフランス人の青年が殺され、ダンパーの極秘任務にも関わりがあるようなのだが。

この作品は1945年の発表だそうで、同時代のスコットランドを舞台にしていて、
第2次世界大戦直後の人々が描写されます。
ほんの少しだけですが、スパイス的にオカルトと云うか伝奇っぽい雰囲気があったりして、
横溝っぽい感じがしないでもない。
やや最後の謎ときが淡白な描写ではありますが、なかなか面白かった。
70年前の作品にしては、古臭さは感じさせないものでした。
ちなみに、ダンパーが本作の語り手ですが、
終盤に登場するダンパーの上官ベイジル・ウィリング大佐が主人公の
ベイジル・ウィリング博士シリーズの7作目だって。
1作目も読んでみなきゃだなぁ。

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