カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

京極夏彦「鬼談」

京極夏彦の「鬼談」を読んでみた。
9編の鬼の物語が収められた短編集。
もちろんわかり易く「鬼」が登場する訳ではない。
9話全てが、趣向を変えてそれぞれの鬼を描く見事さは京極ならではと云えるだろう。
でも個人的には、作品の出来にややバラつきがあるように感じられた。
出来が特にいいと感じたのが「鬼縁」。
現代が舞台の、生まれたばかりの弟のいる女の子が主人公のパートと、
江戸時代、藩の剣術指南役の嫡子として生まれながら右腕を父に斬り落とされた少年のパートが
交互に語られて、ストーリー的に絡んでくる訳では無いんだけれども、
最後まで読むと「あぁ」と思わされる。見事な短編。
関連記事
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する