カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

ピエール・ルメートル「その女アレックス」

ピエール・ルメートルの「その女アレックス」を読んでみた。

ルメートルはフランスの作家。
作家デビューは55歳(2006年)の時で、かなり遅いデビューと云えよう。

主人公アレックスは夕食を終えたレストランからの帰り道、
突然白いバンの男に拉致された。
バンで運ばれたのは人気のない廃墟のような倉庫。
全裸にされ、体を動かすのにも難儀をするほどの狭苦しい、格子状に板を組んだ箱に閉じ込められ
天井からロープで吊るされるアレックス。
男の目的は何なのか?男は何者なのか?
絶望するアレックスに男が告げる
「おまえがくたばるのを見たいからだ」
一方、パリ警視庁のカミーユ・ヴェルーヴェン警部は厭々ながら
この誘拐事件を担当させられる。
ヴェルーヴェン警部は、やはり誘拐事件で最愛の妻を失っており
第一線からは退いた形だったが、彼の能力を惜しむ上司に無理やり事件を押しつけられたのだ。
かつての部下たちを集めて捜査チームを組み、事件に取り組むものの
あまりにも少ない手掛かりのため、誘拐犯どころか被害者の身元すら分からない始末。
ところが捜査が進むと、むしろ本当の謎は被害者にあることが明らかに・・・。

う~ん、読後感、ビミョーです。
イヤミスですね。
最後に謎が解けるとイヤな気分が増すと云うですね、典型的なイヤミス。
ちょっとですね、ミステリーとしてはズルイと云うか、納得のいかない方も多いんでは無いでしょうか。
個人的には面白く最後まで読めました。が、やっぱりちょっと作者ズルイなと。
意図的に作者が読者に嘘を仕掛けているのは、やはりミステリーとしてはどうなのかなと思う訳ですが、
最後まで面白く読めたのも事実。ちょっと評価に悩む感じです。
どこがズルイのかは是非読んで欲しいと思う次第なんですけどね。
ヴェルーヴェン警部シリーズの2作目らしいので、1作目も読んでみよう。
なかなか警部は魅力的でしたので。
もう一作「死のドレスを花婿に」が翻訳されているようなんですが、
こちらはヴェルーヴェン警部シリーズでは無いようですが、一応読んでみようかと思う次第。
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