カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

村上春樹「女のいない男たち」

村上春樹の「女のいない男たち」を読んでみた。
村上春樹にしてはめずらしく(と、本人も書いているが)まえがき付きの短編集。
短編集としては2005年の「東京奇譚集」以来9年ぶりに出た(初版は2014年)もの。
実は長編「1Q84」を読み終わっているんだけど、なんとなく感想を書く気にならず、
「女のいない男たち」の方を先に。

「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」の
6篇を収めた本作。
表題通り、“女のいない男”が主人公の短編ばかりで、コンセプトアルバム的なノリ。
全体的には前作「東京奇譚集」よりも面白かった。
特に「木野」の出来が良いと思う。
木野は妻と同僚の浮気現場を目撃してしまい、会社を辞め、離婚をすることに。
親しい伯母から東京青山の一軒家を借りて、一階をバーに改装(以前は一階は喫茶店だった)し
一人で営業を始める。
店の名は「木野」
飾り気のないバーで、最初は一人も客が入らない日が続いたが、
やがて固定客が付き始めて営業も軌道に乗る。
たとえばカミタと云う週に二回ほど訪れる男性客。
いつも分厚い単行本を読みながら、ビールとスコッチの水割りを飲む。
たとえば灰色の若い雌の野良猫。
その矢先、ちょっとオカルトっぽいことが起きて、木野は店をしばらく休むことになる。
オカルトと云うよりは不条理っぽいと云うか。

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