カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

宮部みゆき「過ぎ去りし王国の城」

宮部みゆきの「過ぎ去りし王国の城」を読んでみた。

受験シーズンの2月20日、主人公尾垣真は両親に頼まれ銀行へ。
真は中学三年生だが、すでに受験生では無い。
推薦入学を決めて早々にポスト受験生になったからだ。
真は込み合った銀行で、暇つぶしに子供たちの描いた絵を眺めていた。
その中に1枚だけ場違いな絵があった。
大人の玄人の描いたとしか思えない見事な城のスケッチ。
偶然パネルから剥がれ落ちたその絵を、真はつい持ち帰ってしまう。
その夜、絵が気になって仕方がない真が、絵の表面に顔を近づけたところ
閉め切った部屋に居るにも拘らず、森の匂いと風を感じた。
絵の中の森に繋がっているのか?
不思議な絵が真を導き、ある人と出会う。
仲間を得た真は、絵の秘密を解き明かそうとするのだが。

真が出会う2人の協力者と云うか、2人の方が積極的に動くんですけど、
3人の葛藤がしっかり描かれていて面白い。
宮部みゆきの長編は、後半が弱いことが多いんだけど
本作は後半も良い感じにまとめていると思う。
なんか上から目線ですけど、率直にそう思ったので。
かなり面白かったですね。
3人がそれぞれの道を歩き出す。
お互いにベタベタした関係では無いけど、心の奥底では理解しあい、繋がっていると。
そんな感じが最後に描かれていて良いと思う。
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