カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

京極夏彦「虚言少年」

京極夏彦の「虚言少年」を読んでみた。

「虚言少年」と云っても、別に狼少年的な嘘つきと云う訳ではない。
やや達観しすぎてしまった感のあるごく普通の小学6年生が主人公。
いつとは明言されないけれども、僕よりも上の世代、たぶん京極自身(60年代前半生まれ)と同世代なのかな
それくらいの世代の小学生。
主人公は自分は特に捻くれている訳だはないと云う。
でも青春なんてものは無いし、少年時代を美化する事にも反対だ。
そんな主人公と友人たちは、ひたすら馬鹿を楽しむ。
「青春とは馬鹿な時代なのだ。そして、馬鹿は治らないのだ。そうなら、ずっと青春でいいのだ」
学校では猫を被り(と云っても単純にその他大勢を決め込むだけだ)
可もなく不可もなくな人生を楽しむ為に、馬鹿の収集に勤しむ。
そんなある意味イカした馬鹿が主人公の少年。
そして6年生の1年間、どうでもいいようなことで小理屈を頭の中で抱えながら、
爆笑して過ごそうと虎視眈々と過ごす。
いや読んでる方も爆笑ですよコレは。
良いなぁこういうヒネクレ具合。
ある意味、太宰の人間失格にも通じる(どこがだ!)主人公の懊悩(笑)
京極夏彦は上手いなぁ・・・。
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