カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

田中康弘「山怪 山人が語る不思議な話」

田中康弘の「山怪 山人が語る不思議な話」を読んでみた。

田中康弘氏は日本全国を放浪取材するフリーランスカメラマンで、
特にマタギ等の狩猟に関する取材をしている方らしい。

本書は田中氏が、マタギをはじめとする山に住まう人々に
数々の不思議な話を取材した、聞き書きの本なんです。
いわゆる心霊物の怪談・ホラーとは違うノリの本でして、
おおむねは通いなれた山でなぜか道に迷ったり、
子どもが突然行方不明になって、数日後に子供の足では行けないような
場所で発見されたりと云った、狐に化かされた、天狗に連れ去られた系のお話がメイン。
うわ~怖い~って感じでは無くて、なんかじんわりと薄気味悪いと云うか。
まあ、なんというか結構あっさり味の不思議・怪異譚ですね。
取材した相手はさまざまなんですけど、中には全くその手の話を信じない
この世に説明のつかない怪異なんかある訳ないって人もいるんですが、
当人の出くわした話は、単なる偶然とか見間違いでは説明できない物もあったりして
なかなか趣がある。

ちょっと残念なのは、作者はカメラマンなのに、一枚も写真が掲載されていないんですね。
狐に化かされた話だからって狐の写真が乗っていても興ざめですけど、
話の舞台になった村とか山とかの写真があっても良いんじゃないかと。
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