カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

畠中恵「つくもがみ貸します」

久しぶりに畠中恵です。

今回の主人公は,古道具屋兼損料屋出雲屋を営むお紅・清次姉弟。
損料屋って云うのは、様々な道具を貸し出して貸し賃をいただく
現代でいえばレンタル屋なんでしょうかねぇ。
それこそ布団とか、掛け軸とか、ふんどしなんかも貸し出す。
出雲屋が他の損料屋と違っているのは、店の品物の幾つかが付喪神だってこと。

付喪神は百年以上経った器物が魂を得て妖しとなった物の事なんですけど
出雲屋の道具の多くは付喪神になっているんですね。
人の前では正体を現さないようにしないと、
化けもの扱いされてお祓いをされたり、焼かれたりします。
ところが出雲屋の二人は、付喪神たちには平気になっていまして・・・。
それを良い事に、お客さえいなければ姉弟の前でも付喪神たちは会話をしたりして。

しかし、付喪神たちは決してお紅と清次に対して直接は口を利いてくれません。
あくまでも、二人が居てもお構いなしに付喪神同士で勝手に喋っているだけ。
二人が話しかけようでもしようものならば、ピタッと会話をやめてしまいます。
その辺が読んでいて歯痒い気がしますけど。
本作は連作短編になっていまして、「蘇芳」と呼ばれる香炉にまつわる
ある人物がカギになっているんですが・・・・。
個人的には結末部のお紅に一寸納得がいかないですけどねぇ・・。
でも、楽しく読みました。
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