カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

宮部みゆき「誰か」

これも面白かった〜。

主人公の三郎は今田コンツェルンの会長の義父に依頼を受ける。
会長の運転手を務めていた梶田が自転車に当て逃げされて亡くなったが、
残された梶田の娘たちが、梶田の伝記を書きたがっているので手伝うようにと。
義父の会社に奉職している三郎にとっては、今田会長の頼みは業務命令以上の重みがある。
快く引き受け、姉妹と面会した三郎は姉娘の聡美から、
梶田には隠された過去があったのではと聞かされる。
はたして自転車事故は単なる事故なのか?それとも梶田の過去に絡んだ殺人なのか?

主人公三郎が、会社でも家庭でもビミョーな立場。
もちろん妻とは相思相愛で、娘を溺愛する父親でもあり、
三人家族は何不自由のない幸せな家庭なんですが。
それでも、この幸せはいずれ逃げて行ってしまうのではないかと
恐れを抱いている。
自分の実家とも、不本意ながら疎遠になってしまってもいる。
そんな三郎が、親身に梶田姉妹の本作りに(三郎は元編集者であり、
現在も社内報の編集を手掛けている)付き合ううちに、
梶田の過去を積極的に追い始めて・・。
ちょっと、意外な展開が最後に在ります。
なかなか、読ませる内容でした。
なんか読んでいて、三郎の素直さというか従順さが歯痒い。
もっと、羽目を外しても良いんじゃないかと、アドバイスしてあげたくなる。
でも、素人探偵にしては良くやったじゃないと褒めてもあげたい。
すこーしほろ苦い結末ですけどね。
関連記事
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

宮部みゆき「誰か」

文春文庫2007年12月 第1刷2010年12月 第13刷解説・杉江松恋458頁 主人公は今多コンツェルン広報室の杉村三郎彼の妻・菜穂子は、三郎曰く「どんな年齢にみえるときも美人」そして、今多

お花と読書と散歩、映画も好き 2011-09-12 (Mon) 15:35