カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

アラン・シリトー「長距離走者の孤独」

今年の読書始めはアラン・シリトーの「長距離走者の孤独」
本当は漱石の「それから」が読みたかったんだけど、本棚から探し出せず断念。
こちらにしました。

以前このブログで“丸谷才一は「長距離走者の孤独」の翻訳者で云々”
と書いた記憶があるのですが、間違いでした。
短編集なんですけど、丸谷先生と河野一郎さんの訳でして
短編としての「長距離走者の孤独」は河野一郎さんの訳でした。
大変失礼しました。

それはさておき、感化院で長距離ランナーとして院長たちの期待を一身に受ける非行少年スミス。
“おれはどんなことがあったって奴らに見せつけてやるんだ、誠実とはどういうことかと”
彼の云う誠実とは?院長はなぜ誠実ではないのか?

これを初めて読んだ時に、凄いROCKを感じたんだよね。
いま読み返してもROCKですな。
俺の考えるROCKって、或いはPUNKってこういう事なんだよねぇ。

シリトーは所謂イギリスのAngry Young Menの一人ですね。
解説でも書かれていますが、他のAngry Young Menと呼ばれた作家たちがオックスフォード出の
インテリたちであり、彼らの“怒り”とシリトーの“怒り”は自ずと違うであろうと。
自分はコリン・ウィルソンの大ファンなんですが、彼もAngry Young Menと呼ばれた一人なんだよなぁ。
少なくともシリトーの“怒り”を俺は手に取るように理解できるよ。ウン。

その他の収録作もそれぞれ味わい深いです。
特にロック好きの方は必読ですよ。
もちろん音楽の話と云う訳では無いですし、ロックのロの字も出てきませんけどね。
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