カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

デイヴィッド・ロッジ著「交換教授」上下

コミック・ノヴェルです。ロッジの五作目の小説。イギリスの作家ってこういうのが得意みたいですね。
大学で英文学を教えるイギリスとアメリカの二人の教授が、半年間お互いのポストを交換します。
両方の大学は、校舎にまつわる間抜けな符合がよしみで交換教授制度を結んでいるのですが、
主人公2人は、そんな制度にはまったく興味が無かったにも拘らず、ふとしたきっかけで交換教授に応募します。
物語は学生運動が盛んな1969年の元旦から話が始まります。
冒頭で、イギリスからフィリップを乗せてアメリカに向かう飛行機と
逆にアメリカからモリスを乗せてイギリスへと向かう飛行機が、本人たちが気づかぬまま行き会います。
この冒頭の飛行機内からして妙な感じが漂ういます。
モリスが機内のトイレから戻ろうとすると、あることに気が付きます。
なぜか自分以外の乗客は女性。
女子学生から格安で譲って貰ったチャーター機のチケットで乗ったんですが、
何のチャーター機かと云うと、イギリスに中絶に向かう女性たちのチャーター機だったんです。
たまたま隣席に座っていた女性が物語の後半でも、重要な役割を果たします。
一方のフィリップのほうも、機内で元教え子のブーンと再会しますが、
このブーン君も一癖あり。
大学に到着してからも、文化や習慣に戸惑う二人がだんだんと現地に馴染んでいくのですが、
最終的には教授のポストだけではなくて、とんでもないものまで交換してしまいます。
軽いイギリス人らしいユーモアに満ちた小説でした。

ロッジの他の作品も読んで見たいですね。
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