カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

畠中恵「ゆんでめて」

畠中恵のしゃばけシリーズ9巻になるのかな?
相変わらず病弱な若旦那こと一太郎。

今回はちょっと凝った趣向になっています。
全五話収録の短編集なんですが、連載順に収録されています。
でも、お話の中での時系列とは一致していない訳なんですね。
第一話の表題作「ゆんでめて」を読むと
なんと「火事の日からは、既に四年も経っているのだ」とあります。
なんですか?火事の日って?
火事に見舞われた(というか火消し達に破壊消火で壊された)若旦那の住む長崎屋の離れ。
そこには鳴家という小鬼たちや、屏風のぞきという付喪神などの妖達が住まっていたのだが
若旦那にとって大事な友達であった妖の内には、火事で失われてしまった者たちもいたのだ。
あの日、ゆんで(左)へ行くべきものを、めて(右)へ行ってしまったばっかりに
妖たちを救えなかったと懊悩する若旦那。
チョッとした選択の違いで、大きく変わってしまう未来。
果たして、若旦那が失ったものとは?そして、取り戻せるのだろうか?

あまり書いてしまうとネタばれになりそうなのでこれ以上詳しくは書きませんが
シリーズの中でも上出来の一冊ですね。
若旦那にとうとう○○な人が・・・、なんて話も出てくるし。
なんか、ホッとさせられる一冊でした。

ちなみにタイトルの「ゆんで」とは弓手と書いて弓を持つ方の手で左手を
「めて」は馬手と書いて手綱を持つ手で右手を表す言葉ですね。
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