カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

三島由紀夫著「春の雪」

えーっと、しばらく更新が滞っていましたが、お久しぶりです。

その間に何冊か読んでいたのですけど、今日は「春の雪」です。

初めて読んだのは丁度20年前かな。
春の雪・奔馬・暁の寺・天人五衰の四作で「豊饒の海」と云う大河小説を成しています。
たまに、4巻通してではなくてバラバラに読んだりしています。
今回は、久しぶりに4巻を通して読んでみようかと思い立った次第。

「春の雪」は2〜3回は読んでいるのですけど、それでも多分10年ぶりくらいかなぁ。
正直、こんなに面白かったかというのが感想。
割と典型的な道ならぬ恋に陥る若く美しい二人。しかも貴族というか華族。
悲劇的な最期。ちょっと気恥ずかしい物があるじゃないですか。
ですので、あまり好きではなかった作品なんですけどね。
あらためて読んでみると、面白いんだなぁ。
文章も絢爛でいて読み安く平易。

えーっと、本当は三島の描く女性像とかについて書こうと思っていたんですけど、
上手く纏まらなかったので今回はパス。
まあ、転生譚の始まりでもある訳で、単なる恋愛小説の枠を超えた作品です。
2巻以降でも、主人公の友人本多や書生飯沼が成長した姿で登場します。

逢引きの手助けをした主人公の友人本多の「僕は罪に加担してしまったのです」に対して、
「罪は清様と私の2人だけのものですわ」という聡子のセリフが良かったなぁ。
あれで恋愛小説としても成り立ったと思うんですよ。
あのセリフが無いと観念的に過ぎる感じが拭えなかったと自分は思うので。
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