カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

キャロル・オコンネル「クリスマスに少女は還る」

キャロル・オコンネンルの「クリスマスに少女は還る
原題は「JUDAS CHILD」で「囮の子」と云う意味だそうである。

オコンネルの作品を読むのは「愛おしい骨」に続いて二冊目。どちらもノンシリーズだね。

クリスマスを間近に控えたニューヨーク州のとある田舎町。
聖ウルスラ学園に通う少女二人が行方不明になった。
捜査に参加した警察官ケンダルは、15年前に双子の妹を殺されていた。
しかし、その犯人は逮捕され現在も収監中。
同一犯の犯行なのか?
別の犯人なのか?
真犯人は?

と面白そうでしょ?
面白かったさ。
顔に傷のある謎の女アリ
シリアルキラーとして収監された神父ポール
双子の妹を失い、心に傷を負ったケンドル
ひと癖ありそうなFBIの捜査官アーニー
天才と金持ちの子だけを集めた聖ウルスラ学園の園長カラザーズ
ニューヨーク州副知事の女マーシャ
副知事の誘拐された娘グウェン
グウェンの親友でやはり誘拐されたホラーマニアのサディー
アリの叔父で精神科医のモーティマー
その主治医の心臓外科医ウィリアムとその弟でやはり医師のマイルズ

登場人物の多い事、多い事。

この作品が98年。「愛おしい骨」が08年かな。10年の開きがある訳ですね。
なんですが、一読して思うのはこの2作の構造のそっくりさ。
主人公の設定だけを見てみても
過去の事件でそれぞれ弟、双子の妹を失っている事。
その所為で二人とも天才的な才能を持ちながら、自ら望んで韜晦している事などなど。
一々面倒なのでこれ以上は挙げないけど、結構対応したものがある訳です。
そうなると、オコンネルを2作しか読んでいないし、ついつい比べてしまうんですけど
98年の「クリスマスに少女は還る」の方が、10年後の「愛おしい骨」よりも出来がかなり上ですね。
愛おしい骨」がちょっと納得がいかなかったんですけど、「クリスマスに少女は還る」はお薦め。
こっちを先に読んで「愛おしい骨」を後から読んでいたらガッカリ感はかなりなものだったと思う。
逆に「愛おしい骨」」を読んで「な~んだ」と思った方は、「クリスマスに少女は還る」を念のため読んだ方が良いと思う。


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