カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

氏家幹人「殿様と鼠小僧」

平戸藩主を隠退し、所謂老公となった松浦静山の「甲子夜話」を中心にした
江戸時代の社会史と云うのでしょうか。
副題にも「松浦静山『甲子夜話』の世界」とあります。

「甲子夜話」は実家(父の蔵書です)に在るものの、読んだ事は無かったんです。
松浦静山と云う名前も有名ですが、なぜかこの二つが私の中では結びついていなかった。
図書館で新入荷コーナーを眺めていたら目に付いたので借りてみました。

随分読みやすくて面白いです。
第一章の「大名暮らし」の「駕籠の中の不安」で一気に引き込まれますね。
江戸城に大名たちが登城しますよね。下馬で馬を降り、大多数の供を置いて、駕籠に乗り
下乗(げじょう)にて更に駕籠を降りて、残りの供も置いて玄関に進むらしいんですが
此処で大名たちが災難に遭う事が度々だったようなんです。
駕篭を担ぐ陸尺(ろくしゃく)たちが、他の大名たちに負けないように駆け出すんだそうで。
正確には他の大名に負けたくないのではなくて
陸尺たち同士の意地の張り合いなんですね。
ですから、大名たちが駆けるなと命じても、
他の連中と行き会うと途端に早足に。
挙句に駆け出して、中には転倒して怪我をしたり
駕籠を引っ繰り返す場合もあったようで。

なんか、俄かには信じられない光景です。
無礼討ちになりそうじゃないですか。
でも、色々事情があったようで・・・。
と云うことで結構楽しめるというか、目から鱗な話が満載です。
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