カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

三島由紀夫著「奔馬」

「春の雪」に続きまして、「豊饒の海」第二巻の「奔馬」です。

「春の雪」から18年の歳月が流れ、控訴院判事となった本多の前に
清顕の生まれ変わりである飯沼勲が現れます。
しかも、清顕付きの書生であった飯沼茂之の息子として。
政治と社会を改革するために、軍や宮家をも巻き込んだ蹶起をしようと計画する勲。
しかしその計画は・・・・。

と、「春の雪」と違って、武張った政治的な内容になっています。
以前は「春の雪」よりも、こちらの「奔馬」の方が好きだったんですけど、
不思議と今回は「春の雪」の方が感心したなぁ。
年取った所為かしらん。
本多・飯沼を始め「春の雪」の登場人物たちが、18年の歳月を経て
様々に立場を変えて事件に関わります。
相変わらず流麗な文章で、三島の力量に感心します。
またしても、己の信じる道に忠実に夭折する主人公。
不可思議な清顕と勲の符合を、巧みに配した点も読み応えがあります。
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