カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

杉浦日向子「東京イワシ頭」

「鰯の頭も信心から」って諺があります。
節分に鰯の頭を柊の枝に刺して戸口に挿しておくと魔除けになる(鰯の匂いが鬼を遠ざけ、柊の棘が鬼の目を刺す)
と云う俗信があります。
この俗信から、つまらない鰯の頭でも信心すると尊く見えるという諺で御座います。
まあ、やや皮肉と云うか揶揄した意味で使う諺なんですけどね。

杉浦日向子の「東京イワシ頭」は、現代のイワシの頭を体験してみようと云うエッセイ。
担当の新人美人編集者ポアール・ムース・モリヤマ(杉浦命名)との名コンビで
東京中の有難いような有難くないような(まぁ有難くない訳ですけども)物件を匿名で突撃ルポと云う企画ですね。
このコンビがなかなか面白い。
ポアール嬢のボケっぷりと杉浦嬢の姐御っぷりが本シリーズの魅力。
第一回の「孫太郎虫」から「原宿占い村」とか「変身フォト・スタジオ」だとか
興味のない人間にはまさにイワシの頭な物件ばかり。
人間てねぇ・・・・。なんかマヌケですよね。
ま、自分もなんでしょう。
誰が夢中な物でも、あるいはたとえ多くの人が夢中になっている物であっても、
興味の無い人がみれば、「なんじゃそりゃ」と思われてしまう訳でありますな。
人間なんて、そんなもんです。
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