カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

ユッシ・エーズラ・オールスン「特捜部Q 檻の中の女」

部下二人を連れて殺人現場に急行した殺人課のカール警部補。
当然犯人たちは現場から逃げ去ったと思っていたのだが、突然銃撃を受けて
部下のアンカーは死亡。
もう一人の部下であるハーディーは背中に銃弾を喰らい、回復不能な全身麻痺に。
カールは撃たれて倒れたハーディーの下敷きになった事が幸いし、ほぼ無傷だった。肉体的には。
それ以来カールから殺人課の刑事として必要な情熱が消えてしまった。
復職したカールを煙たがる上司と同僚達は、警察の組織改編を利用し
カールを新設された部署に追いやる。
部屋は地下で、部下も同僚も上司も居ない一人ぼっちの未解決事件解決班“特捜部Q(自称)”。
一方、才色兼備の若き女性議員ミレーデは、政治家として野党の副党首を務める一方
私生活では親しい友人も恋人も居ない毎日を送っていた。
子どもの頃に交通事故で両親を失った彼女には、何よりも優先すべき弟ウフェが居たからだ。
しかし、休暇旅行に出かけたミレーデとウフェは・・・・・。

という感じで結構重そうなミステリーに思えますが
カール一人ぼっちの特捜部Qに雑用係として現れた謎のシリア人アサドが現れると雰囲気は一変。
何しろアサドが変人すぎてイイ感じ。
カールとアサドの変人コンビが事件に取り組むと、重苦しくなりそうなストーリーも
良い意味で軽く読みやすくなる。好感のもてるコンビである。
とは云っても、変人アサドにも国を捨ててデンマークへ移民してくるだけの理由があったんだろうことは
想像に難くない。残念ながら本作ではその辺の事情は明らかにされないけれども。

シリーズ一作目とのことで、既に第二巻「特捜部Q キジ殺し」が邦訳済みなので
すぐにでも読みたい。
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