カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

ブライアン・デ・パルマの「ミッドナイトクロス」

ブライアン・デ・パルマ監督の「ミッドナイトクロス」を観てみた。


スプリット画面(画面を2つ以上の映像に分割する技法)や、
カメラがグルグルと360度視点を回転(要するにカメラがパンしまくりするんだけど、
何と云う技法なのか知らない)させるなど、デ・パルマお得意の技が出てきて楽しい。
ミケランジェロ・アントニオーニ監督の「欲望」(原題は「Blowup」)にインスパイアされた作品という事で
ミッドナイトクロスも原題は「Blow Out」であるが、だいぶ趣の違う映画になっている。
アントニオーニの「欲望」が不条理感と、スタイリッシュな映像が特徴なのに対して
こちらの方はミステリー色とメロドラマ的な色合いが濃い。

多分大学の女子寮と思われるシーンから映画はスタート。
女子寮の部屋を外から覗き見するカメラ。
建物の中にこっそりと忍び込み、シャワールームに侵入。
シャワーを浴びる女性に襲いかかる・・・・・。
サイコかよ!とツッコミそうになると、映画スタジオのシーンに。
どうやらB級ホラー映画の編集スタジオのようだ。
主人公ジャック(ジョン・トラボルタ)は映画の音響効果技師って云うのかな、いわゆる音功さんで
監督から「もっといい効果音無いのかよ!」「わかったよ、良い音録ってくるよ」みたいな感じで
「風の音」を録音するため、人気のない夜の公園へ、
そこでたまたま銃声に続いて、事故を起こし川に落ちる車を目撃(というか録音しちゃう)し、
水没する車から女性を助け出すものの、同乗していた男性は死亡。
なんと死亡した男性が次期大統領と目される政治家であったことから、陰謀に巻き込まれる。
陰謀に巻き込まれると云うよりも、口止めされたのに自分から首を突っ込んじゃうんだな。

ラストの花火をバックにしたシーンはなかなか哀切感のあるシーン。
カット割り・カメラワークはデ・パルマらしく、サスペンス感を盛り上げるが
ややメロドラマチック過ぎで好みじゃないなぁ。
ちなみにblow outでパンクするって意味だけど、大敗するって意味もある。
ジャックは大敗した訳だし、銃撃でパンクして事故が起きた訳だ。

やはりデ・パルマは「ファントム・オブ・パラダイス」が好い。

「ファントム・オブ・パラダイス」は私のオールタイムベストでも上位三本の一つだな。
アントニオーニの「欲望」も素晴らしい映画だ。
ロック好きにはヤードバーズ(ベックとぺイジが!)が見られる特典もあるし。

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