カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

ジョン・ディクスン・カー「火刑法廷」新訳版

ジョン・ディクスン・カーの「火刑法廷」を読んでみた。
ハヤカワ文庫の新訳版っすね。

たぶんカーを読むのは初めてのハズ。
巨匠なのにねぇ。

主人公と云うか(ほとんどの場面での)語り手エドワード・スティーヴンズ(以下エド)は
ニュー・ヨークの出版社に勤めている。
1929年のある金曜日の午後、編集長に呼ばれたエドは、週末の内に読んでくれと
ゴーダン・クロスの新作原稿を渡される。
妻の待つ別荘で週末を過ごすため、列車に乗ったエドはクロスの原稿を読み始め衝撃を受ける。
クロスは殺人事件を扱った詳細な実録物で高い評価を受けている作家なのだが
1861年の毒殺魔の写真が、エドの妻マリーに瓜二つだったのだ。
70年も前にギロチンにかけられた毒殺魔と自分の妻が同一人物とは思えないが
顔だけではなく、マリー・ドブレーと云う名前も同じ。
しかも、たまたま乗り合わせた好事家の友人に「マリー・ドブレーを知っているか」と尋ねると
1676年に、やはり毒殺で断首・火刑に処せられたと云う。
困惑しながらも、到着した駅で妻マリーの出迎えを受けるエド。
しかし、別荘に到着したエドは、近所に住むマーク・デスパートの訪問を受ける。
マークは、最近亡くなった伯父マイルズが毒殺された疑いがあると云うのだ。
友人であるエドに遺体発掘の手伝いを頼みに来たマークだが、
彼の話は更にエドを動揺させる事になる・・・。

と云う事でですね、密室における毒殺。そして毒殺を証明するはずの死体の不在。
自分の妻が毒殺魔ではないのかと疑うエド。
探偵役は2人。ブレナン警部と作家のクロス。
この2人の解決も、やや無理やりな気がしないでもないが納得。
更に巻末の解説でトヨザキ社長(豊崎由美の敬称は社長だ)も書いているが、その後の展開が凄い。
サラ・ウォーターズの「半身」を思いだすようなエンディングでちょっとビックリさせられた。
面白かったです。
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