カートの本と音楽の(PUNKな)日々2

アーシュラ・K.ル=グゥイン「ゲド戦記4巻 帰還」

これはですねぇ、読んでてちょっと物悲しい話です。

何しろ、ゲドは魔法などの力を失ってしまっているし
ゲドの最初(魔法使いとしては)の師匠であるオジオンは亡くなってしまうし。
テナーは色々といやな事件に巻き込まれるし。
ほんと最後まで読まないと救われないと云うか・・・。

でも、最後まで読むと希望が見えてくる話でもあります。って未読の方にはさっぱり解らないね。

第二巻の「こわれた腕輪」で登場したテナーはゲドとゴント島へ移った後、
オジオンの許に預けられたのですが、魔法の道を進まずに普通の農夫の妻となる道を選んでいました。
しかし、幾歳もの月日が流れ、テナーの亭主であるヒウチイシも亡くなり寡婦として日を送っていました。
物語はそんなテナーの許に近在のヒバリがやってくることで始まります。
ヒバリは無頼漢が連れていた女の子が散々殴られた揚句、焚火の中に放り込まれ
大火傷したうえ、置き去りにされ瀕死の状態であることを知らせに来ました。
テナーであれば助けてくれると信じての行動です。
なんとか一命を取り留めた女の子をテナーは引きとり、わが子のように慈しみます。
そんなテナーの許に、今度はオジオンが死の床にあるとの知らせが入ります。
オジオンの最期を看取り、真の名を明かされたテナー。
なんとなく、オジオンの家を守ることになったテナーの許に
今度は竜に運ばれてゲドが・・・。
そして、火傷を追わされた女の子テルーは・・・・。

と、今回は三巻の「さいはての島へ」から、直接引き継いだ話でもありまして
レバンネン君も再登場。竜のカレシンも重要な役目を持っています。
男と女の違いは何か?人の悪意とは何か?と云ったテーマも前面に出てきます。

ファンタジーと云うと子供の物と思われるかもしれませんが、子供はもちろんのこと
大人にも読んでほしいシリーズだなと、特にこの巻を読むと思わされます。
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